マンション管理士を選ぶにあたって

~「実績の積み上げ」と「信頼の獲得」~

 管理組合が大規模修繕工事を発注する会社を選ぶとき、同じ規模の他のマンションの大規模修繕工事を元請で一件も受注したことのない会社を選ぶことは、まずないと思われます。

また、特定建設業の許可業種が多い(ゼネコンである)とか、最も安価な見積金額を提示しているといった理由があっても、それだけでは、安心して工事を発注することができないであろうことも間違いありません。

だいたいにおいては、人が居住する中で行うマンションの改修工事を元請で多く手掛けている(=豊富な経験と実績とを有する)工事会社であることによって、初めて安心して工事を発注できることになると考えられます。

管理組合がマンション管理士に困り事の相談をしたり、業務を依頼しようとする場合にも、同じようなことが言えます。

国家試験に合格した資格者だからというだけで、安心して相談や業務の依頼ができるはずはなく、また、他のマンションにおける明らかな実績等がない者についても、同様と思われます。

すなわち、マンション管理士であり、かつ、多くの管理組合から相談や業務の依頼を受けている(=豊富な経験と実績とを有する)者であることによって初めて、安心して相談や業務の依頼をすることができることになると考えられます。

これを裏付けるが如く、マンション管理士の所管である国土交通省住宅局マンション管理対策室(当時)が2002年6月20日に公表した「マンション管理士活用方策検討会報告書」では、マンション管理士の業務の成否について、次のようなコメントがなされています。

 本来、マンション管理士資格の取得自体が管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等に対する支援業務により報酬を得ることを直ちに可能ならしめるものではなく、個々のマンション管理士が自らの能力を高め、管理組合の抱える諸問題を的確に解決するなど様々な実績を積み上げ、相談者側の信頼を獲得していくことにより、初めて、マンション管理士としての業務は成り立つものである。

国土交通省 住宅局 マンション管理対策室
「マンション管理士活用方策検討会報告書(平成14年6月20日)
~今後のマンション管理士の活用方策について~」より抜粋
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/07/070621_.html

 当事務所は、第1回マンション管理士試験合格者に対して最初にマンション管理士登録証が交付された2002年4月に開業以来、マンション管理士制度を創設した国が提唱する「実績の積み上げ」と「信頼の獲得」とを常に念頭に置いて、管理組合から寄せられる様々な相談に対する助言、指導その他の援助に努め、別掲のとおり豊富な経験と実績とを有します。

どうぞ安心して、ご相談をお寄せ下さい
当所のノウハウが管理組合運営の一助となれば幸いです。

親泊マンション管理士事務所
マンション管理士 親泊 哲

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